2026/09/09 00:09

写真といいますか、カメラといいますか、撮影関係のお仕事に少しだけ触れさせてもらってた事がありました。
写真学校を出てるわけでもなく、有名な写真家が師匠だったわけでもなく。
それが逆にコンプレックスになり順番こそ違えど覚えれるものは吸収しようと日々カメラを握りしめていた事がありました。
素人からすると魔法のような呪文の言葉がびっしりF値・SS・ISO。
ISOなんて国際標準化機構としての認知しかなかったので何の話!?ノイズ!?なんてなった記憶が鮮明にあります。
ちなみにISO7010は国際標準化機構では非常口のマークです。
なんの事やらと気になった方はよかったら調べてみてください。これはこれで面白いです。
カメラの用語はさておき、そんな色んなワードや設定があるので思考の沼に片足を踏み込むとそれはそれは抜けないもので(実際はもっと簡単に考えればいい法則)
これはどうすればいいんだ・・・ボカしたいからf値が・・・そうなると・・・シャッターは・・・なんて考えている間に大切な瞬間は通り過ぎていきます。
自分の思考の時と現実は現実の方がずっと早いものです。
失敗したくない、良いものを撮りたい。欲張りさんな人間は失敗を許したくはありません。
でも結局シャッターを押さなきゃ何も映らないのですからそれは失敗や成功の土俵やスタートラインにも立てていない事に自分が気づけていない。
『今はデータの時代。フィルムみたいに限られた枚数の時代じゃないんだから。とにかくシャッターを押せ。たくさん撮れ。そうして1000枚中1枚しか納得できない写真だったのがいずれ100枚中1枚くらいにはなるだろ』
当時の先輩によく怒られてたもので、よくわかっているはずなのに何故かビビって押せない。そんな日が続きました。そこを越える事がまず大事な一歩だったなと今でも思ってます。
こいついつまでカメラの、写真の話を続けるつもりだ?と思ったあなた。お待たせしました。
ここから少しコーヒーの話です。
お客さんにも、教え子にも同じ状況になったことがあります。
せっかくスペシャルティを買ったのだから、せっかくバリスタになったのだから。
そう思ってなかなかコーヒーを淹れるところにスムーズにたどり着けない。
せっかく良いコーヒーを買ったんだから失敗したくない。
せっかくバリスタになったんだからプロらしくすごい美味しいコーヒーを淹れられるようになりたい。
熟考の末思考の沼に埋まっていってる。
お気に入りの器具たちを出す。豆を袋から出す。袋から出てくる香りを感じる。ミルで豆を挽く。ドリッパーに粉を入れる。抽出をする。全力で味わう。
ただこれだけです。
まずはこれをやらなきゃスタートラインにも立てない。
100g2000円なんて高級な豆を買ったとしても家で淹れれば1杯300円程度!コンビニコーヒー二杯分。
それなりのミルさえ使っていればいい豆なんてだいたいおいしくなるものです。
・・・突拍子もない抽出させしなければですよ。
こんなに素晴らしい良い豆達が1杯300円以下でお家で楽しめる、それだけじゃなくこんなにも選ぶ幅がある。そんな贅沢な事ができる国に僕らはいるわけです。これは楽しまないともったいない。
シャッターを押さなきゃ写真が取れないように、コーヒーは淹れなきゃ楽しめません。
まずはコーヒーを淹れてほしい。
そして断言できます。
その1杯は品評会で1位になった珈琲であったとしても、世界一のバリスタが淹れても100点になる事はありません。
最後100点にできるのは今コーヒーを飲んでいるこの時間をどう楽しんだかです。
それはもしかしたら何かお菓子や食べ物と組み合わせたとき。
もしくは誰かと一緒に飲んで過ごした時間。
はたまた自分と向き合えたという事実。
1杯のコーヒーはあなたと寄り添う時間。
お気づきになりましたか?例え30点のコーヒーを淹れてしまったとしても他で70点ならそれは100点のコーヒーブレイクです。
要約するとXのポストぐらいで済みそうなだったかもしれませんね。
でもお湯を沸かしている間のいい暇つぶしのお供くらいにはなれたでしょうか?
さぁ次の更新はいつになるのでしょうか。
気長に待っていてくださいね。

